富士登山を共感

今年は富士山の登山について、いろいろ問題が提起されています。
登山者数の増加、弾丸登山、飲み物を持参せずに登山、軽装での登山、ゴミ問題、山小屋へ予約を入れずに野外での就寝、寒いのでトイレへ集団で避難、外国人登山者の増加など。

私は8年前になりますが、2015年の8月3日から4日にかけて富士山を登ったことがありました。
山頂付近の石段に座りながら見た日の出と共に、記憶を振り返りかえってみました。

当時、所属する鍼灸の会へ文章を寄稿していました。
下記は文章の前段部分となります。

富士登山と私の鍼灸治療   


8月3日、4日にかけ、富士山を登ってきました。
そこで自身に行った鍼灸治療の効果が実感できたので、投稿します。

今回、自身のコンディションはあまり良い状態ではありませんでした。
前々日に、親戚と熱海へ旅行に行き、宴会時つい飲み過ぎてしまいました。

また前日は、仲間の鍼灸師と楽しくなり、ついつい飲んでしまい就寝は午前2時を過ぎていました。
睡眠時間は4時間位でした。

当日の登山は、吉田ルートの5合目スタートでした。
7合目付近でメンバーのアンジーがばててしまい、余力のある私がリュックサックを前にかつぎました。
自分のリュックサックを背に、アンジーのリュックサックを腹にかついだ状態で結局山頂まで登りました。

3日は山小屋で仮眠をとりました。
4時間位の睡眠でしたが周りのいびきもあり、あまりよく眠れませんでした。

日の出を見て、4日の朝に昼のバスに間に合うよう下山しました。
全体の下山ペースが遅く、先にメンバーのアレックスと早歩きで下山し、帰り支度を整えておきました。

私の従妹のご主人(ジャーマン)が米国人で、ジャーマンの姉とその職場の看護師たちと私を含め8人くらいで登りました。
私以外は、みなさん米国人でした。
カリフォルニア州に在住している仲間だといっていました。

当時、外国の方の富士山に登りたいという気持ちが伝わりました。
また全員とはいえませんが結構、富士山の登山を軽く考えているということも分かりました。
7合目で疲れてしまい、荷物が持てなくなったアンジーも軽くみていたようでした。

という私もつい気持ちが緩み、飲み過ぎたりして体調管理を怠ってしまった記憶があります。

気の合ったアレックスは「Mt Fuji!」、「hot spring!」と喜んでいました。
日本の富士山と温泉が興味深かったようで、旅行で二つを実現できたので満足していたようでした。

標高が100m上がると約0.6℃気温が下がるといわれていますので、富士山の山頂付近はとても寒いです。
風が強く、気温は10℃以下になるので真冬のようであり、軽装ではちょっと耐えられません。

私はだらだらと小石の道が続く下山がつらかった記憶があります。
眠かったです。
山小屋の寝床場所は、寿司詰めパックのような状態だったのでよく眠れず、疲れがとれませんでした。
ここで、自身へ鍼灸治療をしたという投稿でした。
とにかく眠くて、帰りの5合目から新宿駅までの高速バスの中では熟睡していました。

現在富士山は、大変混んでいますので落ちついてきたらまた登りたいとおもいます。
今回の富士山の登山に限ったことだけではありませんが、なにか経験をしておくと具体的なイメージが湧き、共感できるものだと改めておもいました。

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