鍼灸治療例(頸椎ヘルニア)

東京都で鍼灸院をしていたときの患者さんの治療例を一部紹介します。
患者様より許可を得て、参考として掲載していることをご理解いただきますようお願い致します。
当院では患者様の顔写真をホームページ上に掲載したり、文章で口コミを要求することなど一切いたしませんのでご安心下さい。
また、治療例は効果を完全に保証するものではなく、治療の結果には個人差があります。

40代 男性 頸椎ヘルニアによる腕と指のしびれと痛みの鍼灸治療

(症状)
2ヵ月ほど前から右腕と右手の指にしびれ及び痛みがあるとのことでした。
特にしびれが強く、トゲが指に刺さっていても気が付かない。
また、パソコンのマウスをクリックできないとのこと。

整形外科でMRI(磁気共鳴画像)の検査を受けたところ、頸椎の5・6・7番のヘルニアと診断を受けた。
神経の痛みに「リリカ」、慢性疼痛にうつ病で処方されることの多い「サインバルタ」を服用中。
しかし、眠気の副作用が強くまた効果、症状の改善は感じられないとのこと。

ヘルニアの原因として若い頃、剣道をしていてよく「突き」を受けた。
首に負担がかかり、その影響があるかもしれないとのことです。
また最近では、内装業を経営していて、天井の張替え時に首を長時間上向きにしていたことも影響したかもしれないとのことです。

(治療・経過)
1回目の治療直後、あまり自覚症状としてしびれと痛みに変化がなかった。
治療をした夜は、ぐっすりと眠れ、翌朝からしびれと痛みが和らいだ。

2回目の治療で痛みが改善し、指のしびれも更に改善してきた。

3回目の治療で腕、指のしびれの症状はほぼ改善した。

症状の改善がみられたので、医師からの指示により「サインバルタ」の服用を止め、「リリカ」の服用量を減らした。

治療は全身治療を行いつつ首、腕、指へ鍼と灸をした。
また上半身と比較して、下半身が冷えていたので、毎日脚へお灸をしてもらった。

(治療頻度)
1回目の治療後は症状に変化がないとのことでしたが、治療後に脈の変化を確認できたこと、また指先の温度に変化がみられた。

以上などから治療の頻度は週に1度来院してもらい、4回の鍼灸治療をおこなった。
約1ヶ月の鍼灸治療期間であった。

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